2009年9月5日土曜日

BSE練習曲・・・Come together

これはチャック・ベリーの「You Can't Catch Me」の盗作ということで裁判の結果ジョンが敗訴しているイワクつきの曲です。歌詞の内容についてはメンバーそれぞれのことをジョン一流の辛辣さで歌ったものというのがどうやら定説になっているようです(1コーラス目からジョージ、ポール、ジョン本人、リンゴの順らしい)。
傍から見ると揶揄されているとしか見えない他のメンバーもちゃんと演奏に参加しているというのは不思議です。これはきっとジョンだから許される行為なのでしょう。みんなジョンの性格を知っていたから、そのことでモメたりはしないんですね。第一、曲としてカッコイイですから、文句のつけようがないです。とりわけベースラインとドラム。これだけですでに曲になってます。

2009年9月4日金曜日

BSE練習曲・・・Octpus's garden

ビートルズ在籍時代にリンゴが作った曲は2曲しかありませんが、そのうちの1曲です(もう1曲は「Don't Pass Me By」)。ジョージがかなり手伝っているので曲としての出来はなかなかいいです。ジョージのよく歌うギターソロもgood!なによりリンゴが歌う曲を演奏するときの他の3人のメンバーの楽しげな雰囲気がよいです。
リンゴの歌はさほど上手くはありませんが、人柄が良く出ています。難しいことは考えないで、楽しくやろうよ、というのがリンゴ。性格そのままの歌です。実際演奏していても楽しい曲で、ややケレン見のあるポールの見かけ上の楽しさとはちょっと違った、底抜けの楽しさがあります。1回聞けばすぐ覚えられそうなコード進行(Eの循環コード)とメロディラインですが、コップの水をストローでブクブク・・・のSEを含めアレンジは結構凝っています。

2009年9月3日木曜日

BSE練習曲・・・Maxwell's silver hammer

マザーグースの歌を思い起こさせる言葉遊びの曲ですが、いかにもイギリスっぽい「一見可愛いらしいが実は残酷」という内容の、ヘンテコな歌です。ポールの独壇場といえる曲で、数十回も取り直したというから(ジョンもジョージもこの手の曲が好きだとは到底思えないので)ポールに付き合わされた二人の苦痛は相当なものだったのではないでしょうか。
バックでシンセがカウンターメロディのようなものを奏でているのが独特の雰囲気を醸し出しています。相変わらずコハーモニーのセンスは抜群ですね。1コーラス目はバックコーラスなしで2コーラス目からハモリが入ってくるパターンはよくあります。しかもビートルズの場合、3コーラス目はパターンがちょっと違っている場合が多く、この辺がキモなのかもしれません。
ポールのこういうレトロ調のオフザケがジョンを時折怒らせることがあったようですが、アルバムとして聴いてみると、重苦しい感じのジョンの曲や、ジョージの繊細な泣き節の間にポールの洒脱で軽やかな曲が挟まっているのは決してバランスとして悪くないと僕は思っています。

BSE練習曲・・・Because

「Because」に挑戦と言うのはいささか無謀かとも思われましたが、やってみればなんとかなるものです。簡単な曲ではありませんが、雰囲気はつかめてきたように思います。
3声を2回オーバーダビングしているこの曲は、John色の濃厚な文学的な雰囲気のある曲ですが、ビートルズの場合、そういう曲に限って動機がテキトーな場合が多いようです。ベートーベンの「月光」の譜面をふざけて上下逆に見て(ヨーコが)ピアノで弾いたのを面白がったJohnがそこからヒントを得て作った曲と言われています。実際はどうだかわかりませんが。
3声の最高音部だけがメロディが動いて他は固定されているといったアイデアはPaulのものと思われます。普通のロックバンドが考え付くハーモニーとは思えない高度なメロディラインは、まさしくビートルズの高い音楽性を象徴する1曲なのではないかと思います。のちに高学歴ハイテクバンド・クイーンが登場するまで、こうした試みにチャレンジするロックバンドはありませんでした。
決してライブ受けする曲ではないですが、今回のBSEライブの成功を占う1曲になるかもしれません。

2009年9月2日水曜日

BSEライブへ向けて特訓中!#1

と言っても大したことではありませんが、前回ライブの反省も踏まえて、コーラスを強化しようということで津野、桑名、武藤の3人でコーラス練習を開始。すでに3回ほど消化してなんとか形になってきた感じです。
ビートルズの場合、コーラスは3声をオーバーダビングしたりしている(それどころかリードボーカルさえ後からユニゾンで重ねている)のが結構あって、再現するのは至難の業ですが、せめて雰囲気だけでもというわけです。
3人で練習してるうちにふと、ジョンやポール、ジョージもこんな風に若い頃は3人集まってギター一丁で連日練習を重ねていたのかな、などと思いながら、なんかいい感じでした。
ある意味、コーラス練習と言うのは”チームワーク”ですので、バンドのまとまり具合がモロに出るものです。同じメンバーで長いことやっているバンドはコーラスも上手ですよね。誰が欠けても成立しないコーラス。その良し悪しは”調和””協調性”という、人間関係で最も重要な部分にかかわってくるものです。歌が上手いか下手かが問題なのではなくて最後はセンスというか、自分のポジションをいかに理解しているかにかかわってくるのだろうと思います。
僕は多重録音でマンハッタントランスファーのコピーに挑戦したくらいコーラスが大好きで、その意味でビートルズという最上級の”コーラスグループ”の曲を演奏できるチャンスをBSEに参加することで得ることができたのを幸せと感じています。
さて練習の具体的な成果については後日また。