2009年9月3日木曜日

BSE練習曲・・・Maxwell's silver hammer

マザーグースの歌を思い起こさせる言葉遊びの曲ですが、いかにもイギリスっぽい「一見可愛いらしいが実は残酷」という内容の、ヘンテコな歌です。ポールの独壇場といえる曲で、数十回も取り直したというから(ジョンもジョージもこの手の曲が好きだとは到底思えないので)ポールに付き合わされた二人の苦痛は相当なものだったのではないでしょうか。
バックでシンセがカウンターメロディのようなものを奏でているのが独特の雰囲気を醸し出しています。相変わらずコハーモニーのセンスは抜群ですね。1コーラス目はバックコーラスなしで2コーラス目からハモリが入ってくるパターンはよくあります。しかもビートルズの場合、3コーラス目はパターンがちょっと違っている場合が多く、この辺がキモなのかもしれません。
ポールのこういうレトロ調のオフザケがジョンを時折怒らせることがあったようですが、アルバムとして聴いてみると、重苦しい感じのジョンの曲や、ジョージの繊細な泣き節の間にポールの洒脱で軽やかな曲が挟まっているのは決してバランスとして悪くないと僕は思っています。

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